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8月14日のまにら新聞から

スポーツ振興に投資を 五輪銀メダル獲得

[ 720字|2016.8.14|社会 (society)|新聞論調 ]

 スポーツ界に現れた新たな国民的スター、ヘディリン・ディアス選手に熱烈な支持が集まっている、と彼女の父親は明かした。若い世代が彼女の種目、重量挙げに興味を示し、フィリピンが国際競技でも太刀打ちできることに誇りを持ったという。

 ディアス選手の地元、ミンダナオ地方サンボアンガ市マンパンでは、銀メダルをかばんに詰めてリオから帰国するディアス選手を歓迎する準備を進めている。国軍2等操縦士のディアス選手は、比で五輪メダルを獲得した初の女性選手だ。

 関係者はみな、25歳のディアス選手はまだ、あと2回は五輪に出場できると話している。今は祝福に浸っているが、ディアス選手はこれから、比の悲願である金メダル獲得に向け、国民の期待を背負うことになる。しかし、たとえディアス選手が次の五輪に出場しなかったとしても、比のスポーツ関係者は彼女の勝利に注目し、重量挙げ競技の発展に注力するべきだ。

 ディアス選手が示したように、重量挙げ競技における比人選手の育成には期待できるところがある。しかし、スポーツ振興の分野では長年、政府の支援がさらに必要という意見が出ている。ボクシング界ですら、世界のトップクラスにいるプロ選手はみな、身銭を切って練習に必要な経費に充てている。

 ディアス選手は帰国後、報奨金500万ペソやその他、報奨品が授与される。彼女は報奨金を自分の地域のジム改築に充てることができる。世界的な選手になるためには、若いうちから研さんを積まなければならない。それには相当な投資を要する。

 もしも比政府がより多くの強豪選手の輩出を望むのであれば、政府は必要な投資をし、適切な人材をスポーツ振興に投入しなければならない。(9日・スター)

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