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7月24日のまにら新聞から

元大統領公訴棄却

[ 592字|2016.7.24|社会 (society)|新聞論調 ]

司法プロセスの迅速化

 フィリピン慈善宝くじ協会(PCSO)の基金など3億6600万ペソの不正流用をめぐる裁判で、略奪罪に問われたアロヨ元大統領=現下院議員=の公訴棄却が決定した。同元大統領の支持者たちは、彼女は十分苦しんだと訴える。

 この記事を書いている時点では、元大統領は拘置先の病院で釈放手続きを待っている。保釈もなく、4年間も拘置されていた病院だ。

 彼女の困難はまだ続く。行政監察院は、PCSO関連の略奪事件で新たに元大統領への訴追を検討している。最高裁が公訴棄却にした裁判とは別の事件だ。

 法律家は今回の決定を整理する必要があるが、決定によって司法プロセスが早まったという側面は確かにある。普通の司法プロセスでは、地裁での公判の後、控訴裁、そして最高裁の順番で審理される。かつて、略奪罪に問われ失脚したエストラダ元大統領は、公特裁の判決が出るまで6年を要した。アロヨ元大統領の法律顧問グループは、司法プロセスのスピードアップを求めていた。スピードアップを実現するためには、最高裁は司法を通してより迅速な決定を下す方法を探さなければならない。元大統領のように優秀な法律顧問を雇えなくても、迅速な判決を受けることができる環境は必要だ。元大統領が4年間の拘置生活で健康被害を被ったというのなら、一般の被告人たちはさらに苦しい環境に置かれている。彼らも十分苦しんでいるのだ。(21日・スター)

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