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11月9日のまにら新聞から

日本人から学ぶ 訪日中に得た教訓

[ 704字|2015.11.9|社会 (society)|新聞論調 ]

 先日、日本を訪れた際、自室や自宅を貸し出すサービスを利用して、都内のアパートに3泊した。このサービスは、炊事や掃除などを自分でやらなければならない代わりに、日本の日常生活、システムの一端を学ぶことができた。滞日中に得た教訓を三つ、この場で紹介したい。

 教訓1。規律ある国は世代を通じた教えと訓練の結果である。「エドサ革命」を何回繰り返そうと、決して一夜では生まれない。

 かつては、われわれもごみを散らかさず、ごみ箱に捨てる国民だった。しかし、マルコス政権下の戒厳令後、国や権威に対する潜在的反抗心を抱くようになり、規律を守るための日常的な教え、訓練の価値を見失ってしまった。近代、西洋化を志向するあまり、敬意や規律をないがしろにし、「進歩的」であろうとした。

 教訓2。「清潔は信仰の次に大切である」との格言を常に意識する比人に対し、日本人は「礼儀正しさは清潔の次に大切である」と信じて育つようだ。ラッシュアワーの電車乗降時などを除いて、日本人は常に礼儀正しい。英語で道順を聞かれたことに困惑しながらも、ガイジンを助けようと最善を尽くしてくれる。

 さらに特筆すべきは謙虚さだろう。滞日中、船会社の社長と会食する機会があったが、社用車ではなく電車を使い、たった一人で歩いてアパートに現れたのだ。神戸牛の美味とともに、彼の謙虚な立ち居振る舞いは忘れがたい思い出となった。

 教訓3。日本人は、現在の自分に誇りを持っている。決して自己を誇示しないが、「内面は外面に反映される」と言わんばかりに、立ち居振る舞いや整った身なりを通して自らの存在を示そうとするのだ。(4日・スター、シト・ベルトラン氏)

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