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10月26日のまにら新聞から

失格申し立ての理由 ポー上院議員

[ 728字|2015.10.26|社会 (society)|新聞論調 ]

 私は2016年の次期大統領選に立候補したグレース・ポー上院議員の失格処分を中央選管に申し立てた。主な理由は、ポー議員が生まれながらのフィリピン人ではないことと、10年以上の比居住歴という立候補条件を満たしていない点だ。

 私が最も支持するのは法で定められた規則だ。個人的にはポー議員を応援しているが、いかなる者も選挙に立候補する際は、まずは憲法に従わなければならない。ポー議員も憲法が定めた条件を満たしていなければならない。

 ポー議員はまだ若い。そして理想主義者だ。だから、多くの国民は彼女が憲法に忠実であると期待していた。

 一部の人から、なぜポー議員を傷つけたいのか、ビナイ、サンチャゴ、ロハス各氏の誰を支持しているのか、との疑問をぶつけられる。この質問には批判的な意図が含まれている。質問者は皆、私の祖母がロハス家の出身であるとか、1998年のエストラダ大統領の追い落としキャンペーンで私がサンチャゴ氏と組んでいたとか、私がビナイ副大統領の外交顧問を担当していた時期があったとか、他候補とのいろいろな関連性を指摘してくる。しかし、実際のところ、他候補と私がつながっているという事実は、私がポー議員の失格を申し立てた理由とは関係がない。

 私は2004年、大統領選に立候補した、ポー議員の父、故フェルナンド・ポー氏の陣営から上院選に立候補した。この選挙に敗れた後、私は対立陣営が選挙違反を犯したと告発したが、聞き入れられなかった。だからポー議員には憲法を尊重してほしい。しかし、ポー議員が憲法を軽視するようなでっち上げの履歴を用意して大統領選に立候補した時、そのような希望は崩れ去った。(20日・タイムズ、フランシスコ・タタッド元上院議員)

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