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12月24日のまにら新聞から

大統領とロハスは独裁者

[ 705字|2012.12.24|政治 (politics)|新聞論調 ]

セブ州知事停職処分

 ガルシア・セブ州知事への6カ月停職処分を通じて、アキノ大統領と、彼の分身であるロハス内務自治長官は、自身らが絶対的な権力を渇望する、独裁者であると宣言した。

 処分の発端は、すでに死去したサンチェス元副知事が2010年に行った申し立てだ。この停職処分でガルシア知事は、来年5月の統一選後まで、権力の座から引きずり下ろされたことになる。

 大統領府は、処分に政治的な動機はない、と否定した。大統領府は「死去した副知事の申し立てを基に、事故死したロブレド前内務自治長官が指揮した調査の結果が、最近明らかになった」と主張する。しかし、本当に政治とは無関係なのか。

 下院選に立候補したガルシア知事の、対立候補である自由党候補を支持することが、本当の目的であろう。さらに、知事代行に就任したマグパレ副知事は、アキノ大統領に近い、アルメンドラス内閣長官の妹。権力奪取の意図は、あまりに露骨だ。

 こうした虚言を繰り返しながらも、まだ大統領と内務自治長官は、改革を推進する「まっすぐな道」政策を訴えている。ウソを真実で通す「まっすぐな道」は、すでにゆがんでいる。彼らのお題目である「改革」の実体は、民主主義を事実上の独裁主義に変革させることだ。彼らにとっての「改革」とは、自由党以外の全ての政治家が占める地位を奪取することだ。

 ガルシア知事の支持母体「統一民族主義者連合」(UNA)は、「政敵を迫害するために権力を使い、その結果、人心が離れたアロヨ政権への回帰だ」と訴えた。

 国家権力を悪用するアキノ大統領とロハス長官。1人は独裁者を目指し、もう1人はその後継者の座を狙っている。(20日・トリビューン)

新聞論調