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2月27日のまにら新聞から

何を間違ったのか

[ 720字|2012.2.27|社会 (society)|新聞論調 ]

エドサ革命26年

 アキノ政変(エドサ革命)から26年を前に、私はあるトークショーで、二つのエドサ革命から我々が何を学んだのかを話した。確かなことは、フィリピン人の半数以上は今や、比人であることを誇れる革命当時に生まれていなかったことである。

 マルコス独裁政権以降、大統領は5人交代したが、我が国はいまだに第3世界にあり、世界から取り残されている。この26年間で何も変わっていない。何を間違えたのか。悪しき教育を受けた人達が、政治力にしがみつこうと金に目がくらむばかりだからである。この悪循環から抜け出せなければ、次世代も同じ道をたどるだろう。

 26年前に力を持っていたのは誰か。セブ州ではいまだにオスメーニャ家である。同家は、おしなべて反マルコス政権派だったシンソン家、ロハス家、アキノ家と関わりを持つ。こうした一族はどのように政治的権力を蓄えていったのか。国民により良い生活を約束しながらである。ところが国民の生活は、26年前に比べ大して変わっていない。生活が豊かになったのは、比人海外就労者(OFW)と政治家だけだ。セブ州ではアキノ政権下で、前政権が約束したインフラ整備も全く着手されてこなかった。

 コロナ最高裁長官の弾劾裁判では、同長官がアキノ大統領の精神鑑定記録を提示するよう求める一幕もあった。バルテ大統領報道官補は「つまらぬことにあくせくしても誰も関心を寄せない」と即答したが、この発言は大間違いだ。マニラやセブ両市内のコーヒー店では、この話題がしばしば出る。私のいとこはこんな提言をした。社会的な経験を積んだ人物の基準に大統領が合致しているかどうか。アキノ大統領の精神鑑定記録を是非知りたい。(21日・スター、ボビット・アビラ氏)

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