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2月21日のまにら新聞から

対麻薬全面戦争を

[ 666字|2011.2.21|社会 (society)|新聞論調 ]

中国での比人死刑確定

 中国で麻薬密輸罪により比人3人の死刑執行が確定した。政府がすべての外交的方法を尽くして交渉にあたっているが、中国のような、法によって一度定められた刑は必ず執行される国において、3人を救うためにできることは非常に少ない。

 しかし、我々にもできることがある。運命の時が来るまで時計を見つめたり、悪夢が過ぎ去るのを静かに祈るのではなく、比人が命を危険にさらして危険なチャンスをつかみ、他国や国際的な法律を犯してしまうこの問題について徹底的に議論すべきだ。

 なぜ比人が犯罪に誘惑されるのか。なぜ明らかに犯罪と分かっていることに命をさらすのか。どのようにして運び屋は比を出国できるのか。

 入国管理局は、人身売買防止のため比人の海外渡航を締め付けているが、外国人犯罪組織の取締を強化するよう入管を勇気づけるにはどうしたらよいか。

 国会議員や政府高官は、なぜ国家警察が麻薬組織の末端構成員ばかり逮捕し、組織のリーダーたちを逮捕しないのか追及すべきだ。人身売買で逮捕されるのは犠牲者である女性従業員らで風俗店の所有者ではない。車両強盗団や銀行強盗団の逮捕よりも、一般の比人の命がかかる人身売買と麻薬密売問題の解決に専念すべきだ。特定の犠牲者が出ない違法賭博フエテンなどに集中しているときではない。

 メディアは人身売買と麻薬密売問題にもっと多くの時間をさき、重要度を高めて報道すべきだ。

 われわれは、3人のために祈り、アキノ大統領が国際麻薬密売組織に対する全面戦争を宣言するよう祈ろう。(18日・スター、シト・ベルトラン氏)

新聞論調