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10月11日のまにら新聞から

職場研修から学びを

[ 729字|2010.10.11|政治 (politics)|新聞論調 ]

大統領就任100日目

 メディアに身を置く者にとって、アキノ大統領の就任100日目というのは、大統領とメディアとのいわゆる「ハネムーン期間」が終わりを告げた、というだけのものである。この期間は大統領はメディアの批判や干渉にさらされずに自分の望むことをやれるのである。とにかく大統領には6年間の任期があるのであり、たった100日間の施策を評定するのは公平とは言えないだろう。

 そこで大統領を評定するのではなく、現政権の最初の100日間に何が起きたのかを私なりにまとめたい。まず、この期間に起きた最も重大な事件は8月23日のバス乗っ取り事件だった。これは大統領が注視する中で人質救出に失敗し、世界中にフィリピンの失態をさらけ出した。法務省による調査報告書が提出され、大統領府による検討も加えられ、今や大統領による最後の裁定を下すばかりである。誰が失態の責任を取るのか。香港の人々に受け入れられるような裁定が下されるのを期待するばかりである。

 また、この期間に大統領はアルバレス氏を関税局長に任命した。同氏はかつて、アヤラ・アラバンにあるゴルフ場で開催されたコンペで自分のパートナーと共謀してスコアを改ざんしたことが判明しゴルフ場から追放された人物である。この任命は、アキノ政権の汚職撲滅キャンペーンの先行きを不透明にしている。

 さらに公約だった人口抑制策の推進がある。私としてはアキノ大統領がカトリック教会の教義に歩み寄ることを期待している。なぜなら、この教義は後の世の司教たちが作り上げた人工の教えではなく、神イエスの直接の教えだからである。しかし、いずれにせよ、アキノ大統領はこの100日間の「職場研修期間」で多くを学んで欲しい。 (8日・スター、ロビット・アビラ氏)

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