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7月19日のまにら新聞から

人口統計

[ 730字|2010.7.19|社会 (society)|新聞論調 ]

新政権の新たな課題

 「世界人口デー」の11日、比では妊娠中の女性たちが商業施設で無料配布された景品を手にしようと、長い列を作って並んだ。これら妊婦は出産を終えるまでの間、手厚い保護を必要としている。さらに、安全で健康的な環境の中で子供を育てるには、支援の手を引き続き差し伸べる必要がある。

 前政権は9年半もの間、国民が健全に生活できるような環境を提供してこなかった。2008年の国連統計によると、比での5歳以下の子供の死亡率は1千人に35人、幼児の死亡率は同26人だった。生後1カ月以内の新生児の場合、その死亡率は1千人に15人だった。この結果、5歳以下の子供7万3千人が同年中に死亡した。05年の同統計では、比人妊婦10万人のうち230人が死亡した。

 公立病院では、敗血症で多くの幼児が死亡している。首都圏の病院では、妊婦たちが病室に何人も詰め込まれているだけでなく、ベッドまで分け合わなければならない。人口急増が、政府の供給するベッド数に追いついていない。  

 新政権は「世界人口デー」をきっかけに子供の健康と妊婦に対する新たな権利を確立するべきだ。新たに家族を持つ人たちが、より良い環境の中で、生まれてくる子供たちを育てられるように。特に女性が、きちんとした家族計画のもと、子供を産む選択肢を選ぶことができるようにする必要がある。

 「世界人口デー」にあたり、新政権は人口統計に関する正確な情報を集めることを国民に示し、それにより国家発展政策を実施すべきだ。世界人口デーは今年、「ひとりを大切に」を標語に掲げている。その狙いは、途上諸国が国勢調査を通じて正確な人口統計を把握すること。世界の将来はその人口を正確に把握することにかかっている。(15日・スター)

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