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1月28日のまにら新聞から

前任者の失敗に学べ

[ 697字|2008.1.28|社会 (society)|新聞論調 ]

メロ新中央選管委員長

 ホセ・メロ元最高裁判事が不名誉な人物の後を引き受けて、この国で最も信用されていない中央選挙管理委員会の采配を振るうことになった。新委員長は今後二年のうちに、重要な総選挙に対する準備をしなければならない。

 メロ元判事は、政治的殺人事件の事実究明委員会の長を務めたが、政府からも左翼活動家からも協力はなかった。その点、今回の職務は、中央選管を立て直し、選挙制度を刷新する努力にいそしむなら、各方面からの支援をたやすく得られるはずだ。

 国民は、現代的かつ効果的で、信頼できる選挙を望んでいる。アバロス前委員長は中央選管とは関係のない汚職疑惑に絡んで職務を放り出し、国民の願望を実現できなかった。メロ新委員長は、選挙の運営を損なわせ、改革にくちばしを入れたがる政治家たちの圧力に抵抗しなければなるまい。広範な改革には国会の協力が必須である。選挙不正の道具となっている選挙関連の暴力を抑制するために革新的な方法を発見する必要もある。

 選挙運動や投票と集開票については、マルコス政権以来、ほとんど変わっていないが、同大統領が実施した特別選挙の欺まんが一九八六年のピープルパワーの反乱の引き金になったのである。これまで中央選管はガルシリアノ中央選管委員(当時)が関与した票集計作業の不正と、十二億ペソに上る投票自動化装置開発に関する取引の失敗によって揺さぶられてきた。今もミンダナオ地方マギンダナオ州での前回選挙で、地方選管元委員長がお尋ね者になっている。

 もし、メロ新委員長が前任者の過ちから学ぶならば、二〇一〇年の統一選までに制度改革で成果を上げることができるはずだ。(27日・スター)

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