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11月28日のまにら新聞から

疑惑の徹底調査を

[ 686字|2005.11.28|社会 (society)|新聞論調 ]

前選管委員の帰国

 ガルシリアノ前中央選管委員が帰国した。四カ月前の謎の出国の際、政府は彼がどうやって出国できたのかまったく分からないと弁明した。しかしある野党リーダーは、ガルシリアノ前委員はパラワン州から個人所有のジェット機でマレーシアへ出国したと明かした。

 同前委員がいかに内密に出国し、また帰国したのかについては、昨年の大統領選で彼がアロヨ大統領に有利な票操作をおこなったという告発とともに徹底調査されるべきだ。

 ある未確認情報によると、彼はアロヨ大統領とガルシアノ前委員とみられる人物による会話の電話盗聴テープが問題となっていた最中の七月十四日にチャーター機によりシンガポールへ出国、マレーシアからブラジルへ渡航したという。出入国管理局は野党議員が彼の逮捕を命じた八月の第一週に、前委員を監視対象リストに加えた。当然のことながら、その時まで彼に出国禁止令は出されていなかった。そして、出入国管理局は現在、下院が逮捕状を再び出したため前委員を国内に拘束しておくことを約束している。

 しかし、出入国管理局はその約束を厳守できるだろうか。同局は、東南アジア競技大会を控え入国管理を最高レベルに上げていた。にもかかわらず、最も監視すべき人物の帰国すら発見できなかった。このことは政府がアロヨ政権に決定的な打撃を与える前委員の所在つかむ努力をまったくしていなかったのではという疑いを生じさせる。  

 前委員の容易な入国は、麻薬密売人やテロリストがいとも簡単に比へ密入国している証明となった。現政権は選挙不正疑惑の解明し、出入国管理局の腐敗を徹底的に「浄化」すべきだ。(24日・スター)

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