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10月31日のまにら新聞から

「稼ぎ頭」の実情は?

[ 677字|2005.10.31|社会 (society)|新聞論調 ]

陸運局の不正と不便

 陸運局(LTO)は国税局、税関に次ぐ稼ぎ頭だ。年間収入は車両登録手数料四十八億ペソ、運転免許証の発行・更新手数料三十三億ペソなど総額九十億ペソに達するが、収入の大きさとは裏腹に、その設備は貧弱で職員教育もまったくなっていない。そこで、読者から寄せられた苦情の一部を紹介したいと思う。

 苦情その一 免許証更新にどうして三時間以上もかかるのか。LTOから歩いて十分もかかる場所で薬物検査や身体検査を受けさせられ、待合所にはイスもない。

 コメント 全国各地にあるLTO支所の日常風景。「二百五十ペソを余計に払えば並ばなくてもよい」と悪質フィクサーがはびこる理由はこの非効率さにある。

 苦情その二 免許更新に出向いたら、「二年前の交通違反の反則金を払っていない」と更新を拒否された。当時、きちんと反則金を払ったが領収書を紛失したため証明できなかった。結局、「違反取り消し料」として七百五十ペソのわいろを払わされた。

 コメント LTOのコンピューターに記録されている違反記録は「ごみの山」。反則金が支払われても、誰も記録を取り除こうとしない。

 苦情その三 警察は「ナンバープレートのない車の走行は認めない」と言っているのに、LTOのナンバー発行には何カ月もかかる。二千五百ペソを余分に払えば、早く発行されるそうだ。

 コメント そのような制度はなく、二千五百ペソを払っても正規の領収書は出ない。また、スービック港から輸入された中古車の登録更新を拒否されるケースもあるようだが、拒否を正当化する法律など存在しない。(28日・スター、ハリウス・ボンドク氏)

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