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7月4日のまにら新聞から

さあ、前進しよう

[ 675字|2005.7.4|政治 (politics)|新聞論調 ]

大統領の謝罪

 さあ、今こそこの国が一歩前進する時だ。人々はマラカニアン宮殿の重罪人に辞任を求め前に進むべきだ。もし彼女が辞任しないならば、人々は納税を拒否し、職場を放棄し、通りを行進して政治や経済をまひさせるだろう。

 グロリア・アロヨは二十七日のテレビ演説で選管委員との電話での「判断の過ち」を謝罪した。多くの人が二〇〇四年の大統領選での明らかな不正行為に対する謝罪を期待していたのだが、それはなかった。彼女自身の犯した罪を許すことはできない。「謝罪」の中で、グロリアは国民に対してどんな罪を犯したかということすら説明しなかった。

 なぜ彼女はガルシリアノ中央選管委員の名前を出さなかったのだろうか。それは彼女があらかじめ不正のために任命した人物にほかならないからだ。それでも過去は過去だ。時間は戻すことが出来ない。もはや過去の選挙の票を数え直すことはできないのだ。そう、グロリアは正しい。この国は前に進まねばならないのだ。

 それでは、この国の行く手にあるもの何か?一つは嘘つきと盗人による統治だ。もう一つは公正に選ばれたリーダーによる統治だ。どちらを選択するべきかは明白だ。盗聴テープ問題以前から人々は賢くも、すでにグロリアを信頼していなかった。人々は潜在的に彼女は不法に選出された大統領だと知っていたのである。

 グロリアは単に辞任するだけでは許されない。彼女はその過程で多くの血で手を汚し、大統領の地位を奪い取ったからである。だが、このことはみせしめ行為でなく、民衆の意思を真に反映する政府を打ち立てるための挑戦としなければならない。(29日・マラヤ)

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