焦りすぎる中国
戦争犯罪問題
太平洋戦争時代の残虐行為に対して日本に謝罪を求めることで、中国は倫理的に正当化されるのだろうか。 南京大虐殺は、日本による歴史上で最も残虐な行為とされる。だが、一九七九年に中国はベトナムを侵略、カンボジアのポルポト政権に対抗するために実施した訓練で多くのベトナム人が殺害された。
フィリピンも日本軍に迫害され、多くの死者を出した。しかし、比国民にとってかつての敵国と友好関係を築く上で、戦争犯罪の事実が障害になったことはない。敗戦後、日本が不戦を誓ったからだ。歴史上例のない軍事的手段の不行使という条件の下、日本は再び強国になろうと目指し、努力してきた。対照的に、北京は台湾に対して武力行使を認める法律を施行し、好戦的なメッセージを世界に送り付けた。
中国が歴史上重ねた戦争犯罪は日本のそれと変わりはない。十九世紀末に雲南省でイスラム教徒を大量虐殺し、文明化を名目に台湾人を惨殺した。ウイグル自治区でウイグル族を制圧、チベット自治区も占領した。この事実は中国の教科書にどのように記述されているのか。日本が太平洋戦争を子供に教えてきた方法と中国は異なった倫理を持っているのか。
中国は先の大戦での戦争犯罪を指摘し、日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りに反対している。アジア諸国は、中国の攻撃的姿勢に不安を感じている。
中国は日本から学ばなければならない。日本は世界から賞賛されるまでに半世紀以上かかった。中国は強大な力を手に入れようと焦りすぎているようだ。現代人が避けてきた過去の犯罪を掘り起こすのは、成熟した関係に毒を注入するようなものだ。(21日・タイムズ)