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2月28日のまにら新聞から

テロ犯を死刑に

[ 690字|2005.2.28|社会 (society)|新聞論調 ]

首都圏バス爆破テロ

 テロ犯が好き勝手なことをしながら罰を免れている。それゆえにこの社会は、無力な犠牲者を銃で殺し、バスを爆破させ、大型フェリーを沈没させ、誘拐し、その人質の首をはねる人間がたくさんいるのだ。

 テロリストを逃がしているのは法律のこじつけであり、器用な法律家であり、「人権」という叫び声である。このようにして人間性のかけらもない殺人者たちが、人類の優しさによって、いや人類の愚かしさによって「救済」されている。

 バレンタインデーにマカティ市でバスを爆破させた二人の男が逮捕されたが、彼らは「容疑者」と呼ばれている。軍や警察の情報部はこのアブサヤフメンバーを追及し、勇敢なバスの車掌によって身元確認されたのだ。しかしこの二人の「容疑者」はすでに以前から複数の爆破事件で起訴されていたにもかかわらず行方をくらまし、今回の殺人を遂行したのだ。これは我々の警察と司法制度の愚かさを示している。

 この主犯と思われるイスラム教徒に改宗したガマル・バハランは、マニラ湾沖で船を沈めて百人の乗客を殺したスーパーフェリー爆破事件の容疑者として追及されていたほか、二〇〇〇年四月のマレーシア・シパダン島の外国人観光客誘拐事件への関与も指摘されていた。このバハランが自由に動き回り、バスに爆弾を仕掛け、四人を殺害し四十二人に負傷を負わせた。

 このような殺人犯が逮捕されたら、我々は司法が彼らに有罪判決を下すよう期待する。残酷なテロリストは処刑しなければならない。この国はテロの脅威にさらされており、我々の生き残りがかかっている。死刑はそんな我々のメッセージだ。(24日・スター、マックス・ソリベン氏)

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