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11月1日のまにら新聞から

下院聴聞会は必要だ

[ 692字|2004.11.1|社会 (society)|新聞論調 ]

国軍不正疑惑問題

 ラクソン上院議員がこのほど「下院議員諸君は自分たちが調査しているのは、実は自身のポークバレル(開発補助金)のガルシア(参謀次長)版であることを理解していない」と語ったのは、的を射ている。同上院議員は、「ガルシアに関するうわさが正しければ、彼が納入業者から手数料を受け取っていたことと、議員らが納入業者や下請け企業から手数料を受け取っていることと何の違いもない」と語っている。

 ラクソン上院議員の見方は公正である。国軍幹部も議員たちも無責任に振る舞っているだけあり、公金支出に関して法律に違反しているのだ。同上院議員が下院聴聞会を「国会議員は鏡に映った自分に対して質問しているようなものだ」とけなしている。だが、果たして彼が主張するように、聴聞会開催は下院が関与すべきでないことなのだろうか?

 確かに国会の聴聞会は司法制度の一部を構成するものではない。これはあくまで立法府の役割に沿っただけのものだ。しかも政治的な目的のために情報を収集する機会なのである。ガルシア参謀次長について何かを実際に行えるのは、軍法会議か行政監察院だけであって、国会聴聞会はいかなる刑事的もしくは行政的な処分を下すことはできないのだ。

 議員たちは自己顕示のため聴聞会を実施しているのかもしれない。しかし、下院議員が行う聴聞会はたとえわずかであってもガルシア事件がいかに深刻であるかを世間に示すことには役立っている。質問する議員の資質を問うても無駄であり、罪人を追及するのに聖人は必要ないのだ。詐欺師を野放しにするよりは、より良い詐欺師が別の詐欺師を追及することが大切なのだ。(27日・インクワイアラー)

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