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3月5日のまにら新聞から

アロヨ政権の再出発

[ 566字|2001.3.5|政治 (politics)|新聞論調 ]

最高裁の合憲判決

 エストラダ前大統領が政権交代の違憲性などを訴えていた裁判で最高裁はその訴えを棄却、判事十三人全員がアロヨ氏を十四代大統領と認定した。前大統領は「私は一時休職しているだけでアロヨ氏は大統領代行にすぎない」と訴えていた。

 前大統領が判決の再考を求めることは予想されるが、最高裁が判事全員の判決を逆転させることはあり得ないだろう。

 待ち望んだ判決が出されて、景気回復や経済の安定を期待する人々もいる。約二年半の前政権は十分に経済に悪影響を与えた。前大統領の最高裁への訴えによって回復し始めた投資家の信用はくじかれ、ペソ相場も下落していた。

 前大統領の支持者がこの判決を不満とし、国を混乱させることも予想される。もし前大統領が国を愛しているならば、支持者の中にいるトラブルメーカーを封じ込まなければならない。

 前大統領は次期統一選に野党「民主の戦い」から出馬する立候補者の選挙活動に専念するという。選挙を通じて国民が判決拒否の意思表示をするよう期待している。

 政府は、検察が前大統領の訴追手続きを進める間にも、山積みする問題に着手すべきだ。投資家の信用の回復、経済の建て直し、地方の開発を急がなければならない。何百万という国民が貧困からの解放を待っている。

 今こそ、アロヨ新政権は国民の生活向上に向かって進まなければならない。

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