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12月18日のまにら新聞から

信じられない結果

[ 581字|2000.12.18|社会 (society)|新聞論調 ]

大統領の支持率調査

 民間調査機関、パルス・アジアは六日、大統領らの支持率の調査結果を発表した。これにエストラダ大統領陣営は大喜びした。

 調査は首都圏の有権者男女五百人を対象とし、十一月下旬に二日間実施された。大統領の支持率は四一%となり、前回調査から六ポイント上昇したからだ。

 一方、大統領の政敵らの支持率は軒並み減少した。アロヨ副大統領は八ポイント減の一九%、アキノ元大統領は二ポイント減の二九%、シン枢機卿も四ポイント減の二六%だった。

 パルス・アジアのミランダ所長は調査結果について「厳しい批判を受けている大統領にこれだけの支持が集まるとは。信じられない結果だ」と語っている。

 同所長のこのコメントには、調査結果を信じようとしない人々への当て付けが言外に込められているようだ。

 彼が本当に調査結果への疑惑を晴らしたいのなら、弾劾裁判開始の前日に発表した理由と、数字の矛盾を説明せねばならない。

 まず、大統領の疑惑が相次いで浮上しているにもかかわらず反大統領派の支持率が下がり続けているのはなぜか。また、よりによって反大統領派の中心人物である南イロコス州のシンソン知事の支持率だけがなぜ四ポイントも上昇したのだろうか。

 このように今回の世論調査の結果には矛盾が多すぎる。同所長はそれを信じない人々を決して説得できないだろう。我々はこの調査結果を「信じられない」。

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