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10月30日のまにら新聞から

児童問題を子供達が議論

[ 570字|2000.10.30|社会 (society)|新聞論調 ]

子供サミットの開催

 フィリピンの英雄、ホセ・リサールは百年前に「若者は父なる国家の希望だ」と述べている。なぜなら現在の若者が次世代を担う市民でありリーダーとなるからだ。それ故に責任ある社会のメンバーとなるよう子供たちの成長を健全に促す環境を私たち大人が用意する必要がある。

 しかし今日、フィリピンの子供たちの多くは適切な教育を受けられないでいる。大人も、貧困が原因で子供の教育まで手が回らずにいる。親を助けるため路上で働く子供たちも多い。統計局の調べでは、現在、約三百七十万人の子供が危険な仕事に従事しており、当然にも適切な教育を受けられていない。

 フィリピンは来年、ニューヨークで開催される国連総会の子供に関する特別会議に正式参加する。その準備のため、今月二十七日にマラカニアン宮殿で「児童問題」に関する子供サミットが催される。全国から約三百人の子供が参加し、自分たちを取り囲む様々な問題、とりわけ将来に直面することが予想される深刻な課題について議論し合う。

 エストラダ大統領も歴代の大統領としてははじめて、「フィリピンの子供たちの状況報告」と題してスピーチすることになっている。

 我々は、子供サミットの組織者たちに祝福を送りたい。そしてこの試みを成功させることで、我々がいかにフィリピンの子供たちを支援しようとしているかを示すことが出来るだろう。

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