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3月9日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 563字|2015.3.9|社会 (society)|ハロハロ ]

 寒い日々が続く東京を離れ、伊豆半島に早咲きの桜見物に出掛けた。東海岸など2カ所で開催中の「桜まつり会場」を訪ねると、川沿いに植えられた河津桜がちょうど満開を迎え、一足飛びに春の風景に飛び込んだ。早咲きの桜には黄色い菜の花がよく似合う。両会場とも土手や川辺に咲き乱れる菜の花と桜の濃い桃色のグラデーションが素晴らしい。大勢の観光客と一緒に桜のトンネルをゆっくり散策した。

 河津桜はソメイヨシノなどと違って開花期間が長い。咲き始めてから1カ月近くかけて満開になる。ただ、開花時期が気候によって毎年微妙に変わるため、1週間ぐらいずれることもあるという。祭り関係者やツアー観光客泣かせの桜でもある。町役場近くに河津桜の原木が保存されていると聞いて立ち寄った。樹齢50年から60年にもなるという古木だが、あふれるばかりの満開の花びらで覆われていた。

 夕食後、今年が3年目という夜のイベント「夜桜☆流れ星」に参加した。流れ星に見立てた球体5千個が上流から放流され、瞬く間に広い川面が青色に染まった。太陽光蓄電式のLEDを使用した小さな球体は、着水すると自動点灯して輝く。ライトアップされた両岸の桜並木を背景に、下流まで500メートルにわたって「天の川」が出現した。昼間と違う幻想的な夜桜風景の出会いを楽しんだ。(富)

ハロハロ