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3月21日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 610字|2011.3.21|社会 (society)|ハロハロ ]

 手術、入院となれば誰もが不安になるものだが、それが外国でのことならその不安と心細さは容易に想像できる。知人のインドネシア人男性が今月初め、椎間板ヘルニアの悪化で手術を受け、入院している。病院(東京・葛飾区)はヘルニア治療でよく知られる。術後の経過は順調に進み、現在、リハビリ訓練にがんばっている。幸い、同病院からさほど遠くない地区に住んでいる実姉が、しばしば見舞いに駆け付け、励ましの声を掛けている。

 この知人は現在、東京工業大学大学院に留学中のラギルさん(26)。インドネシアの名門、バンドン工科大学(情報工学)を卒業、いったん民間会社に就職後、約1年半前に来日、今年9月の修了を目指している。ところが、昨年11月、腰部に違和感と痛みが出始め、さらに年明けには痛みが進行、歩くのも難しくなった。その間、いくつかの病院で治療を受けたが、改善がみられなかった。

 「留学修了は無理かも」と落ち込み、帰国の二文字が頭をよぎっていた時、先の病院を紹介され、「藁(わら)をもつかむ思いで訪ねた」とラギルさん。診断の結果、手術が必要と医師から伝えられ、受ける決心を即答したという。リハビリに励むラギルさんは、「担当医師らみなさんが親切。痛みがかなり引き、手術を受けてよかった」と笑顔を取り戻している。「同部屋の患者さんと別れるのがつらい」と話しながらも、今月下旬に予定されている退院日を心待ちにしている。(道)

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