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3月29日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 561字|2010.3.29|社会 (society)|ハロハロ ]

 バンクーバーで開かれた第10回冬季パラリンピックで、アルペンスキー女子回転座位と大回転座位に出場した大日方邦子さん(37)がいずれも3位に入り、銅メダル2個を獲得した。1994年のリレハンメルから98年長野、2002年ソルトレークシティー、06年トリノと5大会連続出場というから鉄人にも勝る大記録になる。獲得したメダル総数は今回を含め金2、銀3、銅5の計10個に上る。

 4年前のトリノ大会後、大日方さんの講演を聴く機会があり、本欄でも紹介したことがある。3歳の時に交通事故で右大腿(たい)部を切断し、高校2年の時に日本チェアスキー協会主催の講習会に参加してチェアスキーを始めたことなどを話した。初出場はリレハンメル大会。ところが、この大会で銀、銅メダリストがそれぞれ3人も誕生しても、マスコミは選手出身地の地方紙が小さく報道しただけだったという。

 マスコミが変身したのは長野大会だった。地元開催とあって新聞、テレビが大フィーバーした。しかし、この過熱報道も次のトリノまで持続せず、がっかりしたという。大日方さんは「長野報道は何だったのか。マスコミは護送船団で盛り上がるが、冷めるのも早い」と痛烈に皮肉ったことを覚えている。今回のバンクーバー報道はどうだったのか。大日方さんの感想を聞いてみたい。(富)

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