ハロハロ
[ 495字|2003.8.25|社会 (society)|ハロハロ ]
三年近いマニラ支店の勤務を終えて息子一家が帰国した。三歳になる孫はさっそく近くのカトリック系幼稚園に中途入園した。園児たちが既に仲良しグループをつくっていたため、当初は戸惑っていたようだが、親の心配をよそに間もなく積極的にグループの壁を乗り越え飛び回るようになったという。マニラでの最高の収穫は多国籍保育園での子育てだったと親は自慢している。
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日本では少年少女の凶悪事件が多発している。いずれも小、中学生が加害者や被害者に絡んでおり、急速に進んでいる凶悪犯罪の低年化現象が止まらない。長崎の男児誘拐殺人事件では中学生が小学生を誘い出し、身体の一部を傷つけた後、駐車場のビルから突き落とし殺害した。男児の父親が怒りの声明文を出したが、読みながら涙した親は多かったに違いない。
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文部科学省が事件後に開いた教育長らの全国会議で、学校での指導体制や家庭との連携、道徳観、倫理観の指導の点検強化を通達した。しかし、内容は事件が起きるたびに言われていることで新味があるわけではない。現場の先生方の悩みは尽きないが、子育ての基本は学校教育ではなく、家庭教育の一言に尽きると思うのだが。(富)