「新年に希望」90%に下落 23年比6ポイント減
ソーシャル・ウエザー・ステーション世論調査で「新年に希望を抱いている」との回答割合が全体の90%
民間調査会社ソーシャル・ウエザー・ステーション(SWS)は27日、毎年恒例の新年の見通しに関する世論調査結果を発表した。それによると、回答者の90%が「新年に対して不安よりも希望を抱いている」と答えた。23年末に実施した調査時の96%から6ポイント減少している。
SWSによると、「新年に対して不安を抱いている」との回答は10%と、前年の3%から7ポイント上昇した。
「新年に希望を抱いている」との回答割合は2009年に記録した89%以来、15年ぶりの低い水準となったほか、「新年に不安を抱いている」割合も同年に記録した11%以来となる高い水準となっている。
「新年に希望を抱いている」との回答を地域別でみると、ビサヤ地方で最低の87%、次いでミンダナオ地方で89%、首都圏で91%だったが、首都圏を除くルソン地方が92%と最も高かった。また、首都圏の回答割合が前年の97%から今年は91%へと最も下落している。
最終学歴別でみると、大学卒の回答者で「新年に希望を抱いている」割合が96%と最も高く、次いでシニアハイ卒業者の回答者で93%、ジュニアハイ卒業者で同91%、小学校卒業者で同89%、小学校中退で83%と下がっており、学歴が高いほど、新年に希望を抱いている割合が高いことが分かる。
一方、SWSが同じ聞き取り調査で「今年のクリスマスが楽しいものになるかもしくは寂しいものになりそうか」と尋ねた設問に対しては、「楽しいものになりそうだ」との回答割合は65%だった。前年の調査時の73%からやはり8ポイント減少している。
また、全体の10%が「今年のクリスマスが寂しいものになりそうだ」と答えたほか、「どちらでもない」との回答割合は26%だった。コロナ禍の真っただ中だった2020年12月に実施した同じ調査では「今年のクリスマスは寂しいものになりそうだ」との回答割合が15%と過去最高水準だったが、それ以降4年ぶりの2ケタ台を記録した。
今回の調査は12月12日から18日にかけて、全国の18歳以上の成人2160人に対して対面インタビュー方式で実施された。(澤田公伸)