マカティでまた路上強盗 拳銃所持含む3人組が待ち伏せ
パサイロードでまた邦人を対象とした路上拳銃強盗が発生。4日に1件のペース
首都圏マカティ市のアルナイス通り(パサイロード)で11日午後9時15分ごろ、グリーンベルト・モール方面に向かって歩いていた邦人5人が、待ち伏せしていた3人組に所持品を奪われた。容疑者らは邦人の1人からショルダーバッグを奪おうとしたが、抵抗されたため拳銃のようなもののグリップで殴打、さらに銃口を向けながらバッグを強奪しオートバイで逃走した。首都圏警察によると、被害に遭ったのは37歳の邦人男性で、バッグには複数のクレジットカードや免許証が入っていた。
首都圏で邦人を標的とした路上強盗の報告数は、10月19日にグリーンベルト付近で類似した手口の事件が発生してから今回で6件目。4日に1件というハイペースで発生している。
首都圏警察のハーゼル・アシロ広報担当によると、容疑者3人のうち2人が銃を所持しており、若い男だったと被害者は証言しているという。被害者はバランガイ(最小行政区)サンロレンソの事務所に事件を報告したが、警察への被害届は未提出という。
警察は監視カメラの映像などから犯人の特定を進めるとともに、犯行現場周辺でのパトロールを強化している。
在フィリピン日本国大使館は12日、例年クリスマスシーズンには犯罪が増加する傾向にあるとして、①夜間の歩行移動をなるべく控える②やむなく夜間歩行移動する際は車と対向する歩道を車道から離れて歩く③バッグは車道の反対側や正面に持つ④多額の現金や貴重品、パスポートは携行せず、やむなく携行する場合も分散保持するーーよう呼びかけ、強盗に遭った場合は、身の安全を第一に考えて絶対に抵抗しないよう再び注意喚起した。(竹下友章、ジャスパール・タン)