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8月2日のまにら新聞から

比日学術交流をリード 比大サンチェス教授に外務省表彰

[ 558字|2024.8.2|社会 (society) ]

今年の外務大臣表彰に、比からUPロスバニョス校のフェルナンド・サンチェス教授が選ばれた

サンチェス教授=日本大使館提供

 日本外務省は1日、日本との友好親善で特に顕著な功績のある個人・団体に授与される外務大臣表彰の受賞者を発表した。今年は国内外186人・59団体が受賞。フィリピンからは比大(UP)ロスバニョス校のフェルナンド・サンチェス教授=元学長=が選ばれた。

 在比日本国大使館によると、サンチェス教授は1998年に国費留学生として東京農業大で博士号を取得。2014年から20年までUPロスバニョス校の学長を務め、東京農業大、帯広畜産大、北海道大、京都大、長崎大、千葉工業大、東京農工大などとの学術交流を推進。16年には名古屋大アジアサテライト・キャンパスの設立に尽力した。また、国費留学生の選考委員を長年務めた。

 19年からは、科学技術振興機構、日本医療研究開発機構、国際協力機構による「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」の下で実施されている学際研究プロジェクト「気候変動下での持続的な地域経済発展への政策立案のためのハイブリッド型水災害リスク評価の活用」の研究代表を務める。

 外務大臣表彰は、昨年はアジア太平洋海事大のエドゥアルド・サントス学長(海軍退役中将)、22年は比人エンターテイナー研究などで知られる社会学者マリアロサリオ・バレスカス博士(元東大教授)が受賞している。(竹下友章)

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