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5月5日のまにら新聞から

すべての労働者に敬礼 公正な賃金と保護

[ 627字|2024.5.5|社会 (society)|新聞論調 ]

 労働者の祭典「メーデー」に合わせ、フィリピン人労働者の揺るぎない貢献に敬意を表そう。首都圏の喧騒の中で、ルソンの緑豊かな農地で、セブやビサヤの活気ある市場で、ミンダナオの多様なコミュニティで、そして家族の元から遠く離れた世界各地で、名もなき英雄たちの労働力が比の産業を活性化し経済を支えていることに疑いの余地はない。

 多くの労働者は夜明け前に起床し黙々と働いている。生活費だけでなく子どもの教育費や親の医療費、そしてより良い未来のために、彼らの汗は土と混ざり合い、次世代の種を育てる。職人は複雑な織物を織り、木像を彫り、農民は家宝のコメを栽培する。彼らの手は何世代にもわたる物語を紡ぎ、文化遺産をも守っている。

 台風や地震など災害に見舞われた時には、がれきを片付け、ぼろぼろになった家を再建する。物理的にも精神的にも、恐れずにがれきの中から立ち上がり、手を取り合って希望を取り戻すのだ。

 国家建設に貢献する労働者のために、国家には公正な賃金、安全な労働条件、搾取からの保護など、労働者の権利を守る法の強化が求められる。健子保険や出産休暇、退職手当などセーフティネットとしての福利厚生の拡充も必要だ。特に非正規雇用者や季節労働者といった社会的弱者とされる立場の人々への支援も極めて重要だ。

 メーデーを迎えた今日、比人労働者の貢献を称えるとともに、皆が評価され、保護され、力を与えられる社会を築くことを約束しよう。(1日・マニラブレティン)

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