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8月24日のまにら新聞から

比排除の意図ない 米国防省、3カ国訓練実施認める

[ 729字|2023.8.24|社会 (society) ]

南シナ海日米豪共同訓練の実施を米国務省報道長官が認める。「比排除の意図ない」

 南シナ海で今週、日米豪海軍種共同訓練を実施することが予定されており、それに比国軍が招待されなかったと報じられていることについて、米国防省のサブリナ・シン報道長官は米時間21日(比時間22日)、「現在われわれが実施しているのは3カ国演習だ。比とは複数の訓練を行っており、比を排除する意図はない」と述べた。比国軍は同3カ国共同訓練について「承知しておらず、招待もない」とし、日本政府は今回の訓練の有無について明言を控えている。そんな中で軍事同盟の中心となっている米国が3カ国訓練を実施していることを認めた格好だ。

 シン報道官は「オースティン国防長官は比を訪問するなど比を重要なパートナーと考えている。今回の3カ国訓練は数ある共同訓練の一つというだけだ」として、比重視の姿勢を強調。「これまで比日米豪4カ国で共同訓練を実施したことがないが、今後の予定は」との質問には、「将来の共同訓練については発言を差し控える」とした。

 報道されている3カ国訓練は、海自が最新鋭戦闘機F35Bの離着艦が可能な海自最大の護衛艦「いずも」(248メートル)、米海軍が軽空母として運用可能な強襲揚陸艦USSアメリカ(257メートル、母港・佐世保基地)、豪海軍が保有艦中最大級のヘリ空母HMASキャンベラ(230メートル)を投入し、艦載機の離着艦訓練などを実施するという内容。

 これら大型艦が訓練に参加すれば、南シナ海南沙諸島でミスチーフ礁など海洋地形に滑走路を建設し軍事化を進める中国に対し、大きなけん制となる。

 現在、比では比豪合同水陸両用訓練演習が14日から31日にかけ実施されている。同訓練にはHMASキャンベラが投入されており、米軍も参加している。(竹下友章)

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