「4人同時送還」目指す 司法省、今週にも国内事件の公判開く
司法省が4容疑者の強制送還について同時送還を目指すとの方針を示した
司法省は1月31日、日本の連続強盗事件への関与が疑われる4容疑者について、同時に送還するとの方針を示した。今村磨人容疑者(38)を除く渡辺優樹容疑者(38)、藤田聖也容疑者(38)、小島智信容疑者(45)の3人は、それぞれ比国内で係争中の刑事訴訟があり、比国内法では送還できないが、これらの公判を今週中にも開くという。
同省のミーコ・クラバノ報道官は公判について「1件は木曜日、もう1件は金曜日にタギッグ、パサイ両市のそれぞれの地方裁判所で開く。公訴を棄却し、4人同時送還に向け努力する」と強調した。
また、レムリヤ司法相は「訴訟は送還逃れのためにでっちあげられたもの。女性や子どもに対する暴行罪で起訴されている容疑者のガールフレンドは定期的に面会に訪れ、そのたびに容疑者の頬にキスをしているとの情報がある。このような場合、訴えを取り下げるのが自然だが、そうしていない。訴訟が計画的ということは、2人の関係からみてもあきらかだ」と話している。
また入国管理庁は同日、容疑者の1人からスマートフォン6台を押収したと発表した。(沼田康平)