大統領が「災害宣言」延長 「コロナ明け」来年まで持ち越し
[ 355字|2022.9.14|社会 (society) ]
大統領が新型コロナ「災害宣言」を延長。「コロナ明け」は来年に持ち越しに
マルコス大統領は12日、ドゥテルテ前大統領が新型コロナ国内感染例判明を機に2020年3月16日に宣言した「災害宣言」を再延長する大統領布告第57号を出した。同布告は行政の裁量権強化や災害対策緊急積立金の使用、必要物資の価格統制などを可能にしている。効力の期限は12月31日。
大統領は12日に屋外でのマスク着用の任意化を決定したが、同布告により正式な「コロナ明け」は来年に持ち越された格好だ。
また、20年3月8日に布告された、感染拡大防止のための国家警察の動員や政府・自治体への権限強化を定めた公衆衛生非常事態宣言=失効期限なし=も解除されていない。
保健省は新型コロナワクチンの緊急使用許可や医療従事者への各種手当も災害宣言に基づき実施されているとし、宣言解除に難色を示していた。(竹下友章)