邦人観光客向け無料追加接種を検討 帰国後の隔離免除で観光客誘致目指す
比観光省は4月1日からボラカイ島とバギオ市で日本人観光客を対象に新型コロナワクチンの3回目追加接種を無料で実施することを検討
フィリピン観光省は、4月1日から国内有数の観光地であるボラカイ島とバギオ市を訪れた日本人観光客に新型コロナワクチン追加(ブースター)接種の無料実施を検討していることを明らかにした。
同省の幹部職員は17日、まにら新聞の取材に「今回の無料追加接種事業の提案は、プヤット観光相が訪日した15日に出された」とし、比政府発行のワクチン接種証明が日本でも承認済みで有効のため「日本政府も賛同している。旅行会社やツアー会社からも前向きな反応を得ている」と述べた。4月20〜22日にフィリピンで開催される第21回グローバルサミット「世界旅行ツーリズム協議会」に向けた調整のため、同相は15日に訪日していた。
使用されるワクチンブランドは、日本政府が承認している米ファイザー製もしくは米モデルナ製で、ビサヤ地方西部のボラカイ島とルソン地方北部のバギオ市で実施される予定。これらの観光地で3回目の追加接種を受けた日本人は、日本帰国後の3日間の検疫隔離が免除される。対象は日本人の観光客のみで、在比邦人は対象外。
観光省は、「日本人に旅行先としてフィリピンを選んでもらうきっかけになれば」との期待を語った。(ロビーナ・アシド、深田莉映)