100人超の比人まだ現地にとどまる ウクライナからの帰国者は225人に
外務次官によるとロシアによる侵攻を受けるウクライナから帰国した比人は計225人、まだ100人超が現地に留まっている
サラ・アリオラ外務次官は13日、ロシアによる侵攻を受けているウクライナから帰国したフィリピン人が12日夜に到着した52人を加えて合計225人に達したほか、現地に留まっている比人もまだ100人超いることを明らかにした。
この他にウクライナ国外で98人の比人が送還を待っているという。「100人超」の比人らが仕事や現地人との結婚を理由にウクライナに留まることを選択したことについて、アリオラ次官は、「ただ、戦闘が自身の居住地域に及ぶ前にロシア側との合意により設置された『人道回廊』を利用して避難するよう呼び掛けている」と述べている。
また、「紛争によってウクライナの港に取り残された比人船員もいる。彼らは現地の激しい戦闘で避難す るのに苦労している。外務省は海外労働局と連携し船員を安全な場所に避難させるための調整を行っている」と付け加えた。
比政府関係者は避難者保護のため戦闘が終わるまで周辺国で待機し続けるという。
ロシアが3週間前にウクライナに侵攻を開始して以来、女性や子どもを中心に約260万人がウクライナから避難している。
ウクライナ政府は12日、ロシア軍が避難途中の車列を攻撃し、7人の市民を殺害したと発表。人道的回廊を運用していなかったと認めた。