首都圏警戒レベル4引き上げも IATF検討
保健相はIATFが首都圏の警戒レベルの4への引き上げを「検討している」と述べた
ドゥケ保健相は8日、ラジオ番組のインタビューで、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)が「首都圏の警戒レベルを4へ引き上げることも検討している」と明らかにした。
同相は「首都圏の医療設備使用率はまだ低いが、使用率が中程度に上がるまでそう時間はかからない」と指摘。比国内の新規感染者数は昨年12月29日の889人から、今年1月7日には2万1289人となり「2日で2倍近くのペースで増加している」とした。8日には過去最多を更新、2万6458人となった。
首都圏が警戒レベル4に置かれる時期については「そう遠くない」とした。首都圏は15日まで警戒レベル3と発表されているが、予定を前倒しして防疫区分や警戒レベルが変更されたことはこれまでもあった。16日を待たず警戒レベルが引き上げられる可能性がある。
感染が再び拡大した原因について同相は、オミクロン株の蔓延だとの断定は避けたが、オミクロン株とデルタ株により引き起こされていると「想定するべき」とした。
同相は「新型コロナワクチンの2回の接種を終えたら、オミクロン株への感染を65%予防でき、追加接種(ブースターショット)をしたら81%まで高まる」とし、接種を完了していない人は一刻も早く接種を終え、接種完了から3カ月が経った人は追加接種を受けるよう呼びかけた。
警戒レベル3では学校教育の対面授業、接触を伴うスポーツ、遊園地、バーやコンサートホール、特別営業許可を得ていないカジノや競馬などが禁止されているが、レベル4になるとさらに映画館や劇場も営業禁止となる。また、店内サービスの客席使用率の上限はレベル3の30%から10%まで引き下げられる。(竹下友章)