オミクロン株感染者2人確認 うち1人は日本から帰国のОFW
保健省は国内初のオミクロン株感染者を2人確認。うち1人は日本から帰国したOFW
保健省は15日、国内初のオミクロン株感染者を2人確認したと発表した。うち1人は日本から帰国した海外比人就労者(OFW)で、今月1日にフィリピン航空PR427便(成田発、マニラ着)で帰国。到着当日はせきなど風邪のような症状があった。もう1人は11月30日にオマーン航空WY843便で入国したナイジェリア人。現在2人は無症状で、施設に隔離されている。
ノグラレス大統領報道官代行は同日、「(保健省やフィリピン大、比ゲノムセンターなどの)専門家たちによるオミクロン株感染の特定が速やかに行われたことを称賛する」とした上で、「国民は警戒を怠らないように」と呼びかけた。
同省は、2人と同じ便に搭乗した乗客についてPCR検査結果と健康状態の確認を進めており、まだ確認が取れていない乗客に対し保健省ホットライン(02・8942・6843)へ連絡するよう求めている。
▽日本のグリーン国維持
一方、ノグラレス大統領報道官代行は15日、新型コロナ低リスク(グリーン)国・地域リストを更新。日本は16〜31日までのグリーン国リストに入った。日本以外のアジア諸国・地域では、中国、香港、台湾、インドネシアなどがリスト入りした。
高リスク(レッド)国・地域リストには、南アフリカ、フランス、スイスなどが入った。それ以外の国・地域は中程度のリスク(イエロー)に指定された。
また、新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)は14日、各リスク区分からの入国規則を更新。どのリスク区分の国・地域からでも入国可能で、渡航前72時間以内と入国後の2回PCR検査を受け、一定期間にわたり施設隔離することが義務付けられる。
グリーン国から比に入国する場合、接種完了者は入国後3日目にPCR検査を受け、入国後の検査結果を提出するまでは施設隔離。提出後は入国日から起算して10日目まで自宅隔離となる。未接種者や接種証明を提示できなかった者は、入国後の検査が7日目となり、陰性結果提出後は入国日から起算して14日目までの自宅隔離に移行する。(竹下友章)