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10月30日のまにら新聞から

警戒レベル3を維持 11月14日までの防疫措置

[ 1778字|2021.10.30|社会 (society) ]

首都圏の防疫措置について、「警戒レベル3」を11月14日まで維持

 ロケ大統領報道官は29日、11月1日から14日までの首都圏の防疫措置について、現行の「警戒レベル3」を維持すると発表した。首都圏の20〜27日の1日平均新規感染者数は953人、27日は585人まで減少、デンシン内務自治次官が提示した「1日の新規感染者数千人未満」という緩和の目安を満たし、期待が高まった中での緩和延期となった。一方、首都圏の陸上公共交通機関の定員は来月4日から最大100%に緩和されるとした。

 ロケ氏は「これは用心のための措置だ」とし、「新規感染者数の予測値は減少しているが、経済・社会活動の再開で感染者数が再増加する可能性もある」と説明。「首都圏での接種対象人口の接種率は80%を超えており、感染再拡大の危険は低いかもしれないが、安全のためもう2週間だけ待とう」と呼び掛けた。

 また、警戒レベル制施行地域は更に拡大。20日から警戒レベル制に移行しているラグナ州やセブ市など17州・市に加え、中部ルソン地域、西部ビサヤ地域、北部ミンダナオ地域、コルディリエラ行政区バギオ市にも拡大する。

 ▽陸上交通の定員引き上げ

 一方でロケ氏は、首都圏における電車、バス、ジプニー(乗り合いバス)など陸上交通の定員上限を、現在の50%から「70〜100%まで引き上げる」と発表した。引き上げは11月4日から。首都圏が警戒レベル3に緩和されて以来、陸上交通への需要が高まっていたことに加え、ガソリン価格の上昇でジプニー業者などが苦境に立たされていることを踏まえた措置。鉄道やバス事業者は緩和の利益を享受できそうだが、ジプニーは今までも定員の100%で運行することは珍しくなく、効果は限定的になりそうだ。

 11月1〜14日、警戒レベル制が敷かれる地域のレベルは次の通り。

【警戒レベル4】

ルソン地方=中部ルソン地域アウロラ州◇ビサヤ地方=西部ビサヤ地域バコロド市▽中部ビサヤ地域東ネグロス州◇ミンダナオ地方=ダバオ地域西ダバオ州

【警戒レベル3】

 ルソン地方=首都圏▽コルディリエラ行政区バギオ市▽中部ルソン地域バタアン州▽カラバルソン地域カビテ、ラグナ、リサールの3州◇ビサヤ地方=西部ビサヤ地域イロイロ市▽中部ビサヤ地域シキホール州◇ミンダナオ地方=北ミンダナオ地域北ラナオ州▽ダバオ地域北ダバオ州とダバオ市

【警戒レベル2】

 ルソン地方=中部ルソン地域ブラカン、ヌエバエシハ、パンパンガ、タルラックの4州とアンヘレス、オロンガポ両市▽カラバルソン地域バタンガス、ケソン両州とルセナ市◇ビサヤ地方=西部ビサヤ地域アクラン、アンティケ、カピス、ギマラス、イロイロ、西ネグロスの6州▽中部ビサヤ地域ボホール、セブ両州とセブ、ラプラプ、マンダウエの3市◇ミンダナオ地方=北部ミンダナオ州ブキドノン、カミギン、東・西ミサミスの4州とカガヤンデオロ、イリガン両市▽ダバオ地域東・南ダバオ、ダバオデオロの3州

 従来の防疫措置が敷かれる地域の11月1日からの区分は以下の通り。

【修正防疫強化地域】(11月1〜15日)

 ルソン地方=コルディリエラ行政区マウンテンプロビンス州▽ビコール地域カタンドゥアネス州◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域サンボアンガ市

【制限強化の一般防疫地域】(11月1〜30日)

 ルソン地方=コルディリエラ行政区アブラ州▽カガヤンバレー地域カガヤン、イサベラ、ヌエバビスカヤ、キリノの4州とサンチャゴ市

【一般防疫地域】(11月1〜30日)

 ルソン地方=イロコス地域南イロコス州とダグパン市▽コルディリエラ行政区イフガオ、ベンゲット、アパヤオ、カリンガの4州▽カガヤンバレー地域バタネス州▽ミマロパ地域東西ミンドロ、パラワンの3州とプエルトプリンセサ市▽ビコール州アルバイ、北カマリネス両州とナガ市◇ビサヤ地方=東部ビサヤ地域タクロバン市◇ミンダナオ地方=サンボアンガ半島地域サンボアンガシブガイ、南・北サンボアンガの3州、ソックサルジェン地域サランガニ、南・北コタバト州とジェネラルサントス市▽カラガ地域南・北アグサン、南・北スリガオ、ディナガットアイランドの5州とブトゥアン市▽バンサモロ自治地域南ラナオ州とコタバト市

【修正一般防疫地域】

 その他の地域(竹下友章)

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