外出禁止を2時間延長 6日以降 午後8時〜午前4時に
6日からの首都圏ECQで夜間外出禁止時間が午後8時から午前4時までに拡大
新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株感染を抑え込むため今月6日から20日まで首都圏が一番厳しい防疫措置である「防疫強化地域」(ECQ)」に置かれることに関連し、アバロス首都圏開発庁長官は2日、首都圏首長らが夜間外出禁止時間を午後8時から午前4時までの8時間に変更することで合意したことを明らかにした。現在の午後10時から午前4時までから2時間延長される。
またECQ指定と共に導入されることが多かった酒類販売禁止措置について、同長官は「マカティ市やタギッグ市、ラスピニャス市やパシッグ市は導入しないとしている」と述べているが、最終的には各自治体の判断に任せる方針だという。
さらに、ECQ下では不要不急の外出も禁じられるが、食料の買い出しや病院通い、ワクチン接種や許可を得ている就業などの必要な外出時に携帯が義務付けられる検疫パス(外出許可証)についても、各自治体が1世帯に1枚ずつ発行すると説明している。
当初計画されていた首都圏で統一された検疫パスの発行については、準備時間が足りず、今回は導入されないという。
一方、ECQ下における公共交通機関の規制について同長官は「ワクチン接種会場への足を確保したり、医療従事者などエッセンシャルワーカーの通勤手段を確保したりするためにもその運行は維持されなければならない」と述べた上で、運輸省が近くガイドラインを発令するとの見方を示した。
ロケ大統領報道官は公共交通機関については座席数の50%の稼働率で運行されるよう運輸省が通達を出すとしており、ほぼ現状維持となる見通しだ。
首都圏の夜間外出禁止時間は、今年3月15日から午後10時〜午前5時に統一されたが、3月29日からの「防疫強化地域(ECQ)」指定に伴い午後6時〜午前5時と11時間まで一時拡大された。
4月12日から午後8時〜午前5時になり、5月1日からの「制限強化のGCQ」指定で午後10時〜午前4時に、6月15日以降は深夜0時〜午前4時まで短縮されたが、7月25日から再び午後10時〜午前4時に拡大されていた。(澤田公伸)