中国2社が緊急使用要請へ 食品医薬品局も容認の方針 コロナワクチン
[ 466字|2021.1.7|社会 (society) ]
中国製薬2社がワクチンの緊急使用の承認に向けて比政府に要請
5日付英字紙マニラタイムスによると、新型コロナワクチンをめぐり、中国のシノファーム、シノバック両社が、ワクチンのフィリピン国内における緊急使用を認めるよう近く比政府に要請する見込みだ。比のロマナ駐中国大使が4日に大統領府での会見で明らかにした。大使によると、中国政府はシノファームのワクチンを承認したが、シノバックのワクチンはまだ承認していない。このため特にシノバック社が治験への比の協力を求めているという。
6日付スター紙によると、食品医薬品局も少数のグループに対しては、未承認ワクチンの使用を認める方針を明らかにしている。
中国製のいずれのワクチンも比の食品医薬品局はまだ正式承認していないが、比国内では大統領警護隊の隊員らがすでに中国シノバック製のワクチン接種を受けたことが判明しているほか、昨年11月から国内のオンラインカジノ企業(POGO)で働く中国人従業員を中心に中国人および中国系フィリピン人少なくとも10万人が未承認の中国製コロナワクチンの接種を受けたことを比の中国系団体が明らかにしている。(石山永一郎)