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10月28日のまにら新聞から

農民の窮状に取り組め 9人殺害事件

[ 627字|2018.10.28|社会 (society)|新聞論調 ]

 西ネグロス州サガイ市でサトウキビ農民9人が20日に殺された事件は、農家の窮状が連日ニュースの見出しだった時代を思い出させた。犠牲者は全国サトウキビ農家連合会(NFSW)の組合員で、テントで夕食を食べている間に撃たれ、ガソリンで焼かれた。9人には未成年者2人も含まれていた。

 農民の窮状はずっと続いてきており、複雑な混乱を乗り越えようした人はほとんどいなかった。農地改革の問題は現在まで果てしない問題としてあり続けている。

 特に砂糖労働者については、週に500〜750ペソというわずかな賃金で過酷な労働をしている。左派系団体「フィリピン農民運動」(KMP)は「ネグロス島の農園と砂糖工場を稼働させている労働者の最低賃金は1日当たり245ペソで、多くの農民の賃金は1日80〜120ペソしかない」と明らかにした。

 今回の事件では多くの醜い真実が明らかになった。農民の生活の中に存在する暴力がその一つだ。たとえ、国家警察と国軍の言う通りフィリピン共産党と新人民軍(NPA)の関与がなくても、暴力は土地問題により起こり、農民は殺されてしまう。

 20日の事件では、農地改革プログラムのもと土地が分配されていたとも報じられる。本当に土地の略取が原因なのか。人々はこの問題を忘れずに議論し続けるだろうか。

 左派系団体は「ドゥテルテ政権下で8番目の農民虐殺」と非難している。これは薬物問題と同様に全力で取り組むべき課題である。(24日、トリビューン)

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