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8月2日のまにら新聞から

麻薬同様にカルテル摘発 警察、大統領演説受け表明

[ 579字|2018.8.2|社会 (society) ]

国家警察長官、コメの密輸、カルテル摘発に「政府一丸」で取り組む必要性を強調

関税局が摘発した密輸されたとみられるコメの倉庫=7月撮影、関税局提供

 アルバヤルデ国家警察長官は7月30日、コメなどの食品価格高騰に影響を与えるカルテルや密輸などの違法行為を「麻薬取引と同様に厳しく取り締まる」と声明で宣言した。

 アルバヤルデ長官によると、警察は摘発に向けて農務省や国家食糧庁などの関係省庁や国家捜査局など捜査機関との協力を強化する。フィリピンの食糧業界に浸透してきた腐敗を一掃するため「政府一丸となっての対策が必要だ」と強調した。

 価格を支配するカルテルなどによるコメの不足、価格上昇をめぐっては、ドゥテルテ大統領が23日の施政方針演説で「元凶が誰かは分かっている。取り締まり受ける前に国民を苦しめるのを自らやめろ」と警告していた。

 アルバヤルデ長官は、コメなど必要不可欠な食品をカルテルなどによって不当に価格を操作する行為は、密輸とともに健全な貿易や食の安全を脅かしていると強調。「警察の従来の捜査態勢、範囲を見直してより厳しい取り締まりを行う」とした。

 31日付英字紙ブレティンによると、エヘルシト上院議員も食料品の密輸に懸念を示し、「農務省と関税局も警察の捜査に主体的に協力すべき」との考えを示した。

 一方、ドミンゲス財務長官は31日、「税関における2018年上半期の税収入が33%増加した」と述べ、「関税局の密輸取り締まりが劇的な税収増に貢献している」と称賛した。 (伊藤明日香)

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