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4月6日のまにら新聞から

日本旅行にはまる比人観光客たち 桜の花見写真がSNSに氾濫

[ 750字|2018.4.6|社会 (society)|新聞論調 ]

 この聖週間に私は家族を連れて日本旅行した。驚いたことに私の友人たちや知らない人たちまで同時期に日本に出かけ、花見をしてきたようで、ソーシャルメディアには桜の花見の写真があふれていた。かつてフィリピン人は連休があると香港に出かけていた。飛行機代も高くなく、比較的広々とした部屋のホテルに泊まれて、しかも安い買い物が出来る場所があったため、家族連れに喜ばれた。しかし、今では5日以上の休みが取れると香港ではなく日本に行く。友人らによると、食事を楽しみたい者は大阪がお勧めで、コスモポリタンな都市を体験したい者は東京がお勧めという。また、たっぷり旅行をしたい者は北海道のニセコが良いという。日本旅行の人気が高まったのは、やはりアクセスが良くなりそれほど費用がかからず、しかもアドベンチャー気分が楽しめるからだろう。

 私がセルフィー写真を分析した限り、東京で一番人気が高いのはディスニーランドとディズニーシーだ。次いで富士山と御殿場。特に御殿場アウトレット街は女性客らに人気で、世界のどこのアウトレットより安く最新商品がゲットできるのでお勧めだ。

 比人旅行者らが日本に恋するのはよく分かる。空港はきれいで効率的に運営され、フライトも遅延しない。空港を出ると接客態度の良いタクシー運転手が待ち受けている。マニラで高架鉄道に乗っている者が東京の鉄道に乗ると羨ましくて涙が出そうだ。東京のレストランで食事しても料金の程度はまちまちでも確実に美味しい。トイレはどこもきれいだ。

 私を含め多くの者が日本旅行にはまっている。ある意味、われわれは日本に魅了されている訳だが、同時にそれは、東京にある物がなぜマニラにはないのか、と不満を感じていることも意味している。(2日・ブレティン、グレゴリオ・ララサバル)

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