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12月24日のまにら新聞から

年末の大掃除を 国家警察の汚職

[ 649字|2017.12.24|社会 (society)|新聞論調 ]

 ドゥテルテ大統領はこのほど、国家警察では少なくとも90人の「悪党」が汚職に関わっており、全員解雇されるべきだと述べた。大統領のこの発言に誰もが「たった90人だけのはずがない」と反応したのではないだろうか。きっと90人は、解雇されるべき警察官の第1弾なのだろう。

 間違いなく、大統領は90人以上の「悪党」が国家警察にいると信じているはずだ。大統領はかつて国家警察を「芯から腐りきっている」と表現した。実際に、警官はこれまでに汚職だけでなく、誘拐、自動車の乗っ取り、違法薬物密売といった犯罪行為にまで関与していた。

 大統領のいわゆる「薬物使用者リスト」には国家警察幹部の名前も含まれているという。また、大統領が進める麻薬戦争でも、違法薬物への関与を疑われた市民らを殺害した警官たちは「ニンジャ警官」と呼ばれ、殺害現場の目撃者たちを永遠に黙らせ自らの罪を闇に葬った疑いを持たれている。それでも、麻薬戦争の主体は国家警察へと戻る見込みだ。国家警察のやくざ者たちを早急に一掃することが求められている。

 大統領は、国家警察内の汚職撲滅への力を弱めてはならない。これは、関税局など汚職で悪名高い他の政府機関にも拡大されるべきだろう。内務自治省や地方自治体もまた、汚職で知られるバランガイ(最小行政区)職員らに圧力をかけることができる。大統領も、大統領を支持する地方自治体の議員らに汚職一掃を呼びかけることができるだろう。新しい年を迎える前に、汚職の大掃除をしなければならないのだ。(20日・スター)

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