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11月5日のまにら新聞から

マー氏から学ぶべきこと アリババ創業者の言葉

[ 636字|2017.11.5|社会 (society)|新聞論調 ]

 中国の電子商取引大手アリババの創業者で会長のジャック・マー氏がこのほど、首都圏マニラ市のデラサール大学で講演を行った。講演には学生やフィリピンのビジネス界重鎮らが出席。特に若い学生たちは「目標を持ち、努力を重ねて突き進め」というマー氏の言葉に大きく心を動かされたことだろう。

 一流企業をゼロからつくり上げたマー氏の講演には、学生だけでなく比人全員が学べぶべきことが多くあった。

 まずマー氏が指摘したのはインターネットの遅さだった。比に到着直後、ネットの速度を確認したというマー氏は「良くない。政府と企業は皆で協力してネット環境を改善していく必要がある」と強調した。発言は会場からの笑いと拍手を誘ったが、政府職員や大手通信会社の社員を前にして率直に明言。政府に対する真剣な助言であったのだろう。マー氏は「近い将来、8割以上のビジネスはネットを通じて行われることになる」と話し対策を練るよう進言した。

 一方でマー氏は比の将来性を高く評価。「比人は世界で一番の『もてなしの心』を持っている。これは何世代にもわたって築かれるもので、世界の他のどの国もができることでない」と語った。

 また何よりも、大きな人口を持つ比の若い世代に期待を示し、リスクを恐れずに間違いから学び、成長するよう助言。学校や職場で挑戦をしないともいわれる若者に「自分が譲れないという目標を見つけ、ゴール達成を目指し、シンプルに努力を継続せよ」とマー氏は呼び掛けた。(29日・インクワイアラー)

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