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11月5日のまにら新聞から

比日関係の「新時代」 大統領訪日

[ 604字|2017.11.5|社会 (society)|新聞論調 ]

 ドゥテルテ大統領の日本訪問はフィリピン中から注目を集めた。大統領就任後2回目となった訪日だが、大統領は確実に日本の人々や日本政府との友情の「新時代」を築いていると言えるだろう。今回の訪日で行われた大統領の天皇、皇后両陛下との会見は、過去70年で両国の関係がいかに変わったかということを表している。

 70数年前、日本は比にとって憎き敵国であった。しかし今ではどうだろう。両国は「親友」とも呼べる関係となっている。昨年、両陛下は、比日国交正常化60年を記念し、比を訪問した。そして今回のドゥテルテ大統領訪日により、昨年10月の訪日ではかなわなかった両陛下への面会が初めて実現した。

 両陛下と話す大統領と妻ハニーレットさんの写真を見て、多くの人はどれだけ喜ばしく思っただろう。

 ドゥテルテ大統領は、衆院選で日本の与党が勝利、安倍首相の続投が決まったことに対し祝意を示す声明を発表した。声明で大統領は「両国が成し遂げてきた功績を思い返すと、比と日本は戦略的パートナーシップの黄金時代を迎えていると言える」と両国関係を表現した。

 現に首脳会談で、安倍首相が1月の訪比で発表した官民合わせて1兆円規模の経済協力の一環として、約159億円の円借款供与で合意した。ドゥテルテ大統領は「さらなる両国の協力関係強化を望む」としている。比日関係の新時代、両国には一層の関係発展が期待できるだろう。(2日・スター)

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