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　大和証券グループの次期社長に就任する中田誠司副社長はこのほど記者会見し、「シンガポールの富裕層向け事業を他の地域に広げたり、不動産投資信託（REIT）など新規事業に取り組んだりしたい」などと述べ、アジアでの展開を軸に海外事業を強化する考えを明らかにした。企業の合併・買収（M&A）に関連したビジネスを伸ばして収益拡大を狙う。トランプ政権発足で米国は今後も景気拡大が見込めるとして「M&Aにもっと踏み込んで投資を考えていく」と述べた。

　一方、国内では銀行系やネット系の証券会社との競争が激化している。独立系の証券会社として存在感を高めるため「新しい分野にちゅうちょなく、ヒト・モノ・カネを振り向けていきたい」と語った。銀行業務の強化などを念頭に置いているとみられる。（共同）