鴻海、上場後初の減収
[ 323字|2017.1.17|社会 (society)|ASIA WATCH ]
台湾の中央通信によると、シャープの親会社、鴻海(ホンハイ)精密工業の昨年の営業収入は、1991年に上場して以来初の減収となった。2016年の連結売上高は、前年比2.8%減の4兆3569億台湾元(約1380億ドル)だった。
鴻海の売り上げは、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の受託生産が占める割合が大きく、アイフォーンの販売が振るわなかったことが響いたとみられる。
鴻海は経営再建中のシャープを傘下に置く。昨年12月には、鴻海とシャープが出資している液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市)が、中国広東省広州市に大型の新工場を建設すると発表。世界市場に攻勢をかける姿勢を示している。(DMS)