中国の貿易総額8カ月ぶりプラス
[ 345字|2016.12.15|社会 (society)|ASIA WATCH ]
中国税関総署は、輸出と輸入を合わせた11月の貿易総額が、ドルベースで前年同月比2.9%増だったと発表した。8カ月ぶりのプラスとなった。公共事業の拡大などで内需が持ち直して輸入が6.7%増加。輸出も人民元安が追い風となって0.1%増と改善の兆しが出始めたもようだ。
1〜11月の累計でみると、貿易総額が前年同期比で6.9%減少した。輸出が7.5%減、輸入が6.2%減で、本格的には回復していない。ただ、石炭や原油など資源関連の輸入は、数量ベースで大幅に増加した。
中国での過剰生産が国際問題になっている鋼材は、1〜11月の輸出が数量ベースで1.0%減った。反ダンピング(不当廉売)関税など、各国の対抗措置が響いた可能性がある。日本との1〜11月の貿易総額は1.7%減だった。(共同)