豪、バックパッカー税15%に
[ 346字|2016.12.1|社会 (society)|ASIA WATCH ]
オーストラリアのモリソン財務相はこのほど、同国で働きながら勉強できるワーキングホリデー制度を利用する外国からの若者の所得に課税する通称「バックパッカー税」の提案税率を15%に減じると発表した。地元メディアは、より低い税率を主張していた少数政党との交渉にめどが付き、法案が成立しそうだと伝えた。
オーストラリアには年間約60万人がワーキングホリデー制度を使って訪れる。政府は当初32.5%を計画したが、果物の収穫などでの労働力を当てにする農業業界の反発を受け、9月に19%へ修正。さらに15%に引き下げた。法案が成立すれば来年1月から実施される。
現在は1万8200豪ドル(約153万円)までの所得は非課税。野党労働党などは隣国ニュージーランドと同じ10.5%を主張している。(共同)