反捕鯨団体が捕鯨妨害へ新型船
反捕鯨団体「シー・シェパード」が日本の調査捕鯨に対する南極海での妨害活動に投入する新型船「オーシャン・ウォリアー」がこのほど、オーストラリア南東部メルボルンに到着し、12月初めの出港に向けて準備を進めている。
マイヤーソン船長は、同船の最高速度が25ノットを超えることから「これまでは調査捕鯨船に逃げられていたが、新しい船なら追い付ける」と語った。クジラと調査捕鯨船の間に割って入り放水砲で視界を遮ったり、クジラを船に積み込ませないよう邪魔したりする活動を行うと宣言した。
日本は昨年、調査捕鯨を再開したが、妨害船は広大な海で調査捕鯨船を発見できなかった。
マイヤーソン氏によると、同船はオランダの郵便番号くじを実施している組織などから830万ユーロ(約9億9千万円)の寄付を受けて特注。全長約52メートルで、数カ月間補給無しで行動できる。従来のスティーブ・アーウィン号と2隻で展開する。
オーストラリアの海洋専門家らは「シー・シェパードは死傷者を出しかねない危険を冒している。港から閉め出すべきだ」と地元紙に寄稿した。(共同)