北朝鮮の意見聞き棄権
[ 320字|2016.10.18|社会 (society)|ASIA WATCH ]
2007年に韓国の当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が、国連の北朝鮮人権決議案の採決を前に北朝鮮に意見を求め、賛成投票に反発する回答を受けた後、棄権を決めたと、外交通商相だった宋旻淳(ソン・ミンスン)氏が15日までに出版した回顧録で明かした。
政府内で決議案に賛成するか棄権するかで対立が起き、大統領秘書室長だった文在寅(ムン・ジェイン)氏が、北朝鮮に意見を聞こうとの主張を受け入れ議論を引き取ったという。
文氏は来年の次期大統領選の野党側有力候補で、保守与党のセヌリ党は文氏の認識は問題だと批判を強めている。文氏は15日にフェイスブックで、北朝鮮に尋ねたかどうかに触れず、盧氏が「多数の意見に従い棄権を決めた」と主張した。(共同)