ジャワの鉄道高速化、日本に期待
[ 374字|2016.10.11|社会 (society)|ASIA WATCH ]
来日中のインドネシアのルフット調整相が7日、共同通信と会見し、首都ジャカルタと東部スラバヤを結ぶジャワ島の既存鉄道(全長約750キロ)を高速化する計画で日本の協力に期待を示した。既に事業化調査を実施していると述べ、1年以内に工事に着手したいとの意向を明らかにした。
日本は昨年、ジャカルタと高原都市バンドンを結ぶ高速鉄道計画の受注競争で中国に敗れており、ジャカルタ〜スラバヤ間の鉄道高速化計画には強い関心を示す。ルフット氏の発言は日本の受注に向け追い風になりそうだ。
ルフット氏は、ジャカルタ〜スラバヤ間の鉄道について「旅客数や輸送量が多く、ジャカルタ〜バンドン間の高速鉄道計画より重要だ」と指摘し、事業化調査を可能な限り早期に終え工事を始めたいと強調。高い鉄道技術を誇る日本の事業参画に向け、日本側との協議を進める考えを示した。(共同)